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COPD(慢性閉塞性肺疾患)

気になる病気の症状・原因・予防

慢性気管支炎と肺気腫からなるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDの原因は90%以上がタバコによるもので、別名“タバコ病”とも言われます。
「咳が多くなる」や「少しの動作でも息切れが出る」などの症状が出たら、気を付けるべき要注意の信号です。


肺に炎症がおこり、肺や気管支の組織が壊れて呼吸に影響を及ぼしている可能性があります。

日本では、40歳以上の「約10人に1人がCOPD」と推定されています。

近年では、薬物療法や運動療法などを取り入れることで、
病気の進行をやわらげ、症状を大きく軽減することが可能となりました。

病気事典

  • 症状
  • 原因
  • 検査
  • 治療
  • 予防
  • 治験情報

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

COPDとは、Chronic Obstructive Pulmonary Disease(慢性閉塞性肺疾患)の略で、気道の慢性的な閉塞により肺への空気の流れが悪くなる病気の総称です。具体的な病名としては、肺気腫と慢性 気管支炎のふたつが挙げられます。
『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン』によると、2001年に行われた調査では、日本国内の約530万人がCOPDを患っているという結果が出ました。

COPDと呼ばれる病気の種類

慢性気管支炎(気道病変)

健康な気管支では空気の通り道が確保されているので、空気の流通がスムーズに行なわれますが、有害な物質を吸いつづけて慢性気管支炎(気道病変)になると、慢性的な炎症により厚くなってしまった気管支の壁が空気の流れを悪くし、また粘液の分泌が増加して咳や痰(たん)が出やすくなります。さらに気管支に痰(たん)がつまることで、細菌やウイルスが侵入しやすくなり、感染症などを併発するようになります。

肺気腫

健康な肺は、肺胞(肺を構成している無数の小さな袋)の壁にある毛細血管を通じて、吸い込んだ空気中の酸素と血液中の二酸化炭素を交換し、その後肺自身の持つ弾力性によって二酸化炭素を吐き出します(これがいわゆる「呼吸」です)。しかし有害な物質を吸いつづけて肺気腫になると、肺胞の壁が破壊されるために毛細血管の数が減少し、酸素と二酸化炭素の交換機能が著しく低下してしまいます。また肺胞が大きくふくらんでしまうために肺の弾力性がなくなり、空気をうまく吐き出せなくなって呼吸困難を起こすようになります。一度破壊された肺胞はもとに戻りません。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状

COPDは進行性の病気なので、症状も段階によって異なります。
COPDの初期の症状には、「咳・痰(たん)が出やすい」「階段の上り下りなど、身体を少し動かしただけで息切れがする」などがあげられます。 これらの症状はありふれたものなので、「年齢のせいだ」などと思い込みがちですが、COPDの存在に気づかないまま放置してしまうと、病気はどんどん悪化 していきます。
COPDがさらに進行すると、「咳・痰(たん)が止まらなくなる」「入浴や着替えなどのちょっとした動作の際にも息切れがする」「外出がしづらくなる」 など、日常生活にも支障をきたすようになります。そして最終的には、「運動能力が低下し、寝たきりになる」「慢性呼吸不全や心不全など命にかかわる重い病 気を併発する」などの深刻な症状があらわれます。

COPDの症状

  • 咳や痰(たん)が出やすい
  • 少し身体を動かすと息切れがする
  • 咳や痰(たん)が止まらない
  • 日常的な動作をしただけで息切れがする
  • 身体が動かず寝たきりになる
  • 重大な病気を併発する

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因

COPDの原因

COPDは別名「タバコ病」と呼ばれるように、その主な原因は喫煙です。タバコの煙に含まれる有害な物質を吸いつづけると、気管支や肺に慢性的な炎症が起こり、その機能を低下させてしまいます。COPD患者の約90%が喫煙者であるというデータもあります。
また非喫煙者であっても周囲にいる喫煙者のタバコの煙(副流煙)を吸い込む、いわゆる受動喫煙によって、COPDやその他の呼吸器の病気にかかることがあります。
その他にも鉱山や工場、建築現場などに長時間いることや、大気汚染などもCOPDを引き起こす可能性があります。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査と診断

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査・診断

COPDは主にスパイロ検査と画像検査によって診断が行われます。

COPDを診断するための検査

スパイロ検査 スパイロメーターという肺活量計の筒を口にくわえ、思い切り息を吸いこんだあとにできるだけ速く息を吐き出し、吐き切るまでを測定します。 吐き出した息の最大量を努力性肺活量(FVC)と呼び、最初の一秒間に吐き出せる息の量を一秒量(FEV1)と呼びます。 そして一秒量(FEV1)が努力性肺活量(FVC)の何%にあたるかという数値を一秒率(FEV1%)と呼び、この一秒率(FEV1%)が70%未満の場合、呼吸機能が低下しているとみなされ、COPDの可能性が疑われます。
画像検査 X線検査・CT検査で肺の様子や横隔膜の状態、肺胞の様子などを調べます。COPDにかかっていると、X線検査では正常な人に比べて肺が大きくなっていたり横隔膜が平らになっているのがわかります。CT検査では正常な人に比べて血管の陰が減少しているのがわかります。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療法

COPDの治療

残念ながら今のところはCOPDを完全に治す根本的な治療法は確立されていません。しかし早い時期に診断を受けて治療を始めることで、病状の進行を遅らせることができます。

禁煙

COPDの治療の基本は禁煙です。タバコはCOPDの最大の原因ですので、喫煙習慣を絶つことでCOPDの進行を大幅に遅らせることができます。
ニコチン依存の状態になると、禁煙すること自体が難しくなります。病院の禁煙外来で、専門医によるニコチン代替療法(ニコチンパッチやニコチンガムなど)などの禁煙治療を受ける必要があります。

薬物療法

今のところ、COPD自体を治療する特効薬はなく、呼吸困難などの症状をやわらげるための薬が用いられています。COPDになると、呼吸困難⇒身体が動かしづらくなる⇒筋力・運動能力が低下⇒呼吸困難の悪化・・・という悪循環が生じるので、症状をやわらげる薬を用いることによってそのループを断ち切れば、病気の進行を遅らせることができます。
主に使用されるのは、気管支を広げて呼吸を楽にする気管支拡張薬です。特に苦しいときには即効性の高いステロイド薬が用いられます。その他に痰(たん)を吐き出しやすくする去痰薬なども使われています。

呼吸理学療法

息切れや呼吸困難などの症状をやわらげるための効果的な呼吸法が口すぼめ呼吸です。
口すぼめ呼吸とは、鼻から息を吸い、口をすぼめてゆっくりと息を吐き出す呼吸法です。口すぼめ呼吸をすることで気道の内圧を高め、肺からより多くの空気を出すことができるようになります。具体的なやり方については、専門医からの指導を受けましょう。

酸素療法

COPDが重症になり、肺機能が低下して普通の呼吸だけでは酸素不足に陥ってしまう場合には、酸素療法が行なわれます。
これは最重症患者さんが対象で、酸素供給器(ボンベ)を用いて、専用のチューブ、カニューラというものを鼻に通して継続的に酸素を吸入します。
酸素療法を行うには病態が安定していることが条件です。また患者本人の自己管理能力、居住環境、介護者や家族の有無、生活様式なども重要で、これらについて医師とよく相談する必要があります。


※治療に当たっては、必ず専門医(呼吸器科など)にご相談ください。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治験情報

  • 関連する治験情報はありません


治験に参加するメリット

治験は本人の自由意志で参加することが出来ます。

強制ではありません。治験を途中で中止することも可能です。


  • 一般の診察より詳しい検査や診察が行われ、自分の体や病状をより詳しく知ることができます
  • 治療方法の選択肢が増え、効果の期待できる薬や最新の医療をいち早く受けることができます
  • 治験薬や検査にかかる費用の全額(または一部)を製薬会社が負担してくれます
  • 治験薬を服用している間の薬剤費が軽減される場合があります
  • 交通費などの経済的負担を軽減するため、治験期間中は一定の協力費(負担軽減費)が支給されます
  •   (負担軽減費の例:2泊3日×2回⇒8万円)


被験者さんの診察待ち時間を短くするために、治験専門の外来診察が設置される場合があります。

治験に参加することは、病気で苦しんでいる患者さんに役立つことになり、医療の発展という社会貢献につながります。

   

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治験とは?

治験とは?

製薬メーカーが開発した薬剤を医薬品(お薬)として世に出す為には、事前に厚生労働省の承認・認可を得ることが法律で義務化されています。
この承認を得るために行う「治療を兼ねた試験」を「治験(ちけん)」と言います。
治験は、前臨床試験で有効性や安全性を十分に確認した後に、健康な人や対象疾患の患者様に対して実施されます。
私たちが普段使う薬は全て、多くの一般の方々が治験ボランティアとして治験に参加した結果、承認されたものです。
同じ悩みを持つ多くの患者様のためにも「治験」へのご協力をお願いいたします。

治験ボランティアとは?

治験に自発的に参加・協力していただける方を「治験ボランティア」と呼んでいます。
治験参加中は、交通費や検査等の負担を軽減する目的で、負担軽減費が支払われます。

治験の流れ

  • 第1相試験

    健康な成人

    安全性や吸収・排泄等の確認

  • 第2相試験

    少数の患者

    用法・用量の確認

  • 第3相試験

    多数の患者

    既存薬やプラセボ等との比較

  • 製造販売後臨床試験

    より多数の患者

    治験を経て承認された薬が市販された後、より多くの患者様の治療で使われたときの効果や安全性を確認

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