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不眠症

気になる病気の症状・原因・予防

不眠症は、入眠障害、中途覚醒、熟眠障害、早朝覚醒の4つに分類されます。原因は身体疾患や精神疾患、ストレスなどさまざまです。睡眠薬のほかに、生活習慣の見直しや精神療法などで治療します。

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不眠症の症状

不眠症とは

不眠症とは

不眠症とは、「寝つきが悪い」「眠っても何度も目が覚める」「熟睡できない」「早朝のうちに目が覚める」といった症状がたび重なり、慢性化している状態をいいます。厚生労働省によって行われた「平成19年国民健康・栄養調査報告」では、5人に1人が「睡眠で休養がとれていない」と回答したと報告されています。
しかし、睡眠には個人差があるため、検査してみれば7時間以上眠っているにもかかわらず「眠れない」と感じる人もいれば、3~4時間睡眠でも平気な人もいます。ですから、客観的に何時間眠っていようと、本人が安眠・快眠できないと自覚する状態が継続する場合を不眠症と判断するケースが多いようです。

不眠症は病気です

不眠症は病気です

いずれにせよ、満足に眠れない日が続くと「体がだるい」「日中に居眠りをしてしまう」など、日常生活にさまざまな支障をきたします。これは本人にとっては大変深刻な問題ですが、これらの悩みを訴えたところで「本人のやる気の問題」と周囲から一蹴されてしまいがちです。
すると、悩みを解消することもできず、そのため一層眠れなくなるという悪循環に陥ってしまうことが多いようです。
なお、不眠症は睡眠障害の一種ですが、睡眠障害は大きく分けると次のようになります。

睡眠障害の大分類

不眠症 睡眠の開始と維持が障害された状態
過眠症 昼間に強い眠気があり、一度眠ると自然に覚醒(目を覚めること)できにくい状態
睡眠リズムの異常 睡眠と覚醒には約24時間の周期で変化するリズムがありますが、このリズムに変化がおきてしまい夜に眠れなくなってしまう状態
睡眠中の行動による不眠 夜驚(やきょう)、悪夢、夢中遊行など睡眠中の行動によって睡眠が障害される状態

不眠症の症状と種類

心配事や悩みがあって眠れない、または「枕がかわると眠れない」というように、引越し先や旅先で眠れなくなったという経験は誰もがあると思います。このような一時的な環境の変化や心理的ストレスで数日間眠れないものを一過性不眠といい、1~3週間不眠が持続 するものを短期不眠といいます。これらは、一時的な発熱などの身体的要因、時差ぼけなどの生理的要因によっても起こり、原因がわかればそれを解決することで不眠は改善されるので、専門的な治療の必要がないことも多いです。
しかし、1ヶ月以上の不眠は長期不眠といい、内科疾患(喘息、心不全など)や精神疾患(うつ病、不安障害など)が背後に隠れている場合もあり、病院で診察を受け、適切な治療を受けることが必要となります。

不眠症の分類

入眠障害 眠ろうとしてもなかなか眠れないという、いわゆる「寝つきが悪い」ケースです。横になってから実際に寝付くまでの時間には個人差がありますが、寝付くまでに30分以上かかる日が何日も続くとなると、眠らなくてはという意識が強くなり一層眠れなくなってしまうことが多いようです。
中途覚醒 寝つくことができても、眠りが浅いため、途中で何度も目が覚めてしまう状態です。一度目が覚めると、再び寝つくことがなかなかできなくなります。
熟眠障害 十分な睡眠時間があったにもかかわらず、眠りが浅く、ぐっすり眠れたと感じられない状態をいいます。
早朝覚醒 朝早いうちから目が覚めてしまう、起きようと思っている時刻よりずっと早くに目が覚めてしまいそのまま眠れなくなってしまう場合です。お年寄りによく見られます。

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不眠症の原因

不眠症の原因は

不眠症の原因としては、次のようなものが考えられます。

環境要因 工事の音や車の音など、騒音が原因で眠れない場合や、暑すぎたり寒すぎたりして眠れない、明るくて眠れない、家族の歯ぎしりやいびきがうるさくて眠れないなど、眠るときの環境が要因となっているケースです。;
生理的原因 海外旅行時にしばしば陥る時差ぼけや、交代制勤務で深夜勤務などに変わったときに眠れないケースです。
心理的な問題 悩みや心配事、ストレスが原因で眠れないケースです。
器質的疾患 何らかの体の症状が原因で起こる不眠です。大きないびきが突然途絶える「睡眠時無呼吸症候群」や、安静にしているとふくらはぎや足先がむずがゆくなったり、ほてったりする「むずむず脚症候群」、睡眠中に足の筋肉が連続して痙攣(けいれん)する「周期性四肢運動障害」などがあります。
精神疾患 うつ病や不安障害など、精神科領域の病気は、不眠症を伴うことが多いようです。

不眠症の原因

このように、不眠症にはさまざまな原因がありますが、最近になって不眠症を訴える人が多くなっている理由は、現代の社会にあるようです。現代社会は、ストレス社会ともいわれるように、子供から大人まで、家庭や学校、職場とあらゆる環境にストレスが存在しています。これらのストレスは私たちの心身に影響を与え、このため不眠を訴える人が多くなっていると考えられます。
また、昼夜の自然なリズムを無視した24時間社会も原因の一つのようです。深夜労働や交代勤務制で昼夜が逆転した生活をとらざるを得ないケースが増えており、こうした環境においては一定の生活リズムを保つことが難しくなります。すると、睡眠と覚醒のリズムをコントロールしている生体時計の機能にズレが生じ、不眠につながる場合がでてきます。
つまり不眠症は、現代社会特有の病の一つといえるのです。

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不眠症の検査と診断

不眠症の検査と診断

不眠症の診断は、問診が重要となりますので、家族などに自分の睡眠時の様子などを聞き、受診の準備をしておいてください。また、就寝、起床時間を記した睡眠日誌をつけておくことも診断の役に立ちます。
なお、不眠症外来のある病院や専門医のいる病院の他にも、内科、神経内科、精神科でも不眠症の診断及び治療は行われていますので、症状のある方は、なるべく早く受診してみてください。

どんなふうに眠れないか
  • 寝つきが悪い
  • 眠りが浅い
  • よく目が覚める
  • 朝早く目が覚める
  • 金縛りを起こす
  • 寝ようとするとふくらはぎや足先がむずむずする など
寝ているときの様子
  • いびきをかく
  • 歯ぎしりをしている
  • 寝言を言う
  • 寝相が悪い など
起きているときの様子
  • だるくてやる気がしない
  • つい居眠りしてしまう
  • 不眠のことを考えてしまう
  • 昼夜逆転した生活をしている
  • コーヒーやお茶などをよく飲む  など

睡眠そのものを調べるためには、ポリグラフ検査を行います。この検査ではいろいろな装置をつけて一晩眠り、睡眠時の脳波、心電図、眼球運動、あごや下肢などの筋電図に加え、必要に応じて呼吸運動や換気の様子、いびきも記録します。
 この検査を行えば、睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害などの診断も正確に行うことができます。
また、睡眠のパターンだけでなく、生体リズムを把握するために、細い柔らかなチューブ状の直腸体温計を肛門に入れて、体温の変化を見ることもあります。

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不眠症の治療法

不眠症の治療法

不眠症の治療には、睡眠薬を使う治療(薬物治療)と睡眠薬を使わない治療の2つがあります。

睡眠薬を使わない治療

治療法 内容
生活指導 睡眠環境を整える、食事や嗜好品についての習慣を改める、適度な運動をする、肥満を治すなど、まず生活改善を行います。
リラックス療法 よい眠りを得るためには、心身のリラックスが欠かせません、そこで就寝前に自立訓練法を行ったり、リラックスしたときの脳波ができるようにコントロールしたりします。
精神療法 精神疾患とまでいかなくても、いろいろなストレスや悩みが原因で不眠になっている場合、簡単な精神療法を取り入れると効果的です。
高照度光療法 主に睡眠時間帯が社会生活にとって望ましい時間帯とずれてしまっている場合にもちいられる治療法です。2500~3000ルクスの高照度光を照射することにより、睡眠や体温といった生体リズムを人為的にずらすことで効果を得る方法です。

睡眠薬を使う治療(薬物治療)

不眠が続く場合、睡眠薬を服用することは効果的な治療といえますが、睡眠薬に関しては「癖になる」「怖い」といったイメージを持たれている方も多いと思います。
現在、不眠症の治療で使われている睡眠薬の多くが、ベンゾジアゼピン系および非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる種類です。これは、感情の変化やストレスによる脳神経の興奮を抑えることで眠りを誘う(自然な眠りが起こる仕組みに近い)作用を持っている薬です。薬の量を増やさなければ薬が効かなくなることを「耐性ができる」といいますが、医師の指示を守って服用していれば、耐性ができることはまずなく、長い期間服用していても中毒症状が起こることもほとんどありません。
なお、このベンゾジアゼピン系および非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、薬の効く時間が短いものから長いものまで4つのタイプに分けられ、症状に合わせて最も適したタイプの睡眠薬が処方されます。

超短時間型 睡眠導入剤ともいわれます。作用がすぐに現れ、その分薬が効いている時間も短いので翌朝にまで薬の作用が残りません。寝つきの悪い入眠障害に用いられます。
短時間型 薬の作用が現れるまでの時間が比較的短く、作用時間も短めで、入眠障害や熟眠障害に用いられます。
中間型 作用が現れるまでにかかる時間は、超短時間型や短時間型よりはやや長く、持続時間が比較的長いのが特徴です。早朝覚醒などに用いられます。
長時間型 薬の分解に時間がかかるため、起きた後も薬の作用が続きます。うつ病などに伴い不眠が現れる場合に用いられることがあります。

このほかに、体内時計のリズムを整える、メラトニン受容体アゴニストという種類の睡眠薬もあります。また、全国の薬局・薬店で購入できる睡眠改善薬も登場しています。これは、病院で処方される睡眠薬とは異なり、抗ヒスタミン剤である塩酸ジフェンヒドラミンを配合し、催眠作用を発揮させるのが特徴です。


※治療に当たっては、必ず専門医(皮膚科など)にご相談ください。

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不眠症の治験情報

  • 関連する治験情報はありません


治験に参加するメリット

治験は本人の自由意志で参加することが出来ます。

強制ではありません。治験を途中で中止することも可能です。


  • 一般の診察より詳しい検査や診察が行われ、自分の体や病状をより詳しく知ることができます
  • 治療方法の選択肢が増え、効果の期待できる薬や最新の医療をいち早く受けることができます
  • 治験薬や検査にかかる費用の全額(または一部)を製薬会社が負担してくれます
  • 治験薬を服用している間の薬剤費が軽減される場合があります
  • 交通費などの経済的負担を軽減するため、治験期間中は一定の協力費(負担軽減費)が支給されます
  •   (負担軽減費の例:2泊3日×2回⇒8万円)


被験者さんの診察待ち時間を短くするために、治験専門の外来診察が設置される場合があります。

治験に参加することは、病気で苦しんでいる患者さんに役立つことになり、医療の発展という社会貢献につながります。

   

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治験とは?

治験とは?

製薬メーカーが開発した薬剤を医薬品(お薬)として世に出す為には、事前に厚生労働省の承認・認可を得ることが法律で義務化されています。
この承認を得るために行う「治療を兼ねた試験」を「治験(ちけん)」と言います。
治験は、前臨床試験で有効性や安全性を十分に確認した後に、健康な人や対象疾患の患者様に対して実施されます。
私たちが普段使う薬は全て、多くの一般の方々が治験ボランティアとして治験に参加した結果、承認されたものです。
同じ悩みを持つ多くの患者様のためにも「治験」へのご協力をお願いいたします。

治験ボランティアとは?

治験に自発的に参加・協力していただける方を「治験ボランティア」と呼んでいます。
治験参加中は、交通費や検査等の負担を軽減する目的で、負担軽減費が支払われます。

治験の流れ

  • 第1相試験

    健康な成人

    安全性や吸収・排泄等の確認

  • 第2相試験

    少数の患者

    用法・用量の確認

  • 第3相試験

    多数の患者

    既存薬やプラセボ等との比較

  • 製造販売後臨床試験

    より多数の患者

    治験を経て承認された薬が市販された後、より多くの患者様の治療で使われたときの効果や安全性を確認

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